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幹部室から出て、冷えピタや体温計など必要な物を持って総長室の前に来た。
『んー。入っていいよね?』
寝てたら悪いし、ノックしない方がいいかな。
ガチャ
『失礼しまーす。』
奏「こう...は?」
中に入ると奏翔がベットで具合悪そうに寝ていた。
頬は紅潮していて、息が荒く苦しそうだ。
『奏翔...大丈夫?』
奏「これで、大丈夫に見えるならお前の目は節穴だな。ゲホッ」
『だ、だよね。ごめん。』
私は、タオルで額についた汗を拭ってから体温計を出した。
『奏翔、取り敢えず体温もう一回測ろっか。』
奏「...あぁ。」
ピピピッ
しばらくすると、脇に入れていた体温計が鳴った。
差し出された体温計を手に取り、数字を見ると、
『さ、39.2℃!?』
私は、体温の高さに驚いてつい、大声を出してしまった。
奏翔「うるせー。頭に響く...。」
あ、ごめん。