波留を仮眠室に寝かせて帰ってきた雪夜が再びソファに座ると、ふと奏翔がいないことに気づいた。(気づくの遅いかもだけど)
『あ、あれ??奏翔は?何処にいるの?見かけないけど。』
雪「気づくの遅くない?紅羽...。奏翔なら倉庫に来てスグに総長室に行ったよ。」
『何で?』
疑問に思ってると、羽留が雪夜の代わりに話した。
羽「奏翔ねぇー。波留と同じで風邪引いて総長室で休んでるみたいだよ?やっぱり下っ端に移されちゃったみたいで...」
雪「昨日、下っ端の元でバイク弄ってたからねー。」
なるほど。
奏翔も風邪なんだ。
確かに、朝から具合悪そうだったっけ。
『大丈夫なの?熱はある?』
雪「それが、学校から帰ってきた時に測ったら38C゜だったみたいで...。今薬飲んで寝てると思う。」
ね、熱ぅ!?
奏翔が!?
意外なんて言っちゃダメかもだけど、意外!!
『ちょっと、奏翔の様子見てきてもいい?』
雪「良いけど...。風邪移されないでね?」
羽「こーちゃんまで風邪をひくからやめた方がいいんじゃないの!?」
羽留がとても心配そうな顔をしてみている。
『大丈夫、大丈夫!じゃ、行ってくるねー!』
羽「あっ、こーちゃんっ!」
羽「大丈夫だといいけどなぁ」
雪「そうだね。」