藍はあれから部屋に閉じこもって出てくる気配もない。





  「ねぇ。あなた。私はこの今の生活じゃなくても
   いいわよ。っというか、娘にそんな頼るんじゃ
   なくなったっていいじゃない。」






  「あぁ。私も同じ考えだよ。」





  藍は多分・・・私が日本に帰って





  息子達と会話をしていたとき聞いていたのだろう。





  そして話を最後まで聞かなかった。





  私は藍の父親として政略結婚なんて絶対にさせない。





  藍は自分と光輝君とより




  会社を選んだ。




  父親として言おう。




  藍の出したその結論は間違っている。





  「なぁ。愛。私はこれからどんな未来が待っていようと 
   藍と光輝君は二人で乗り越えていくべきだと思う  
   んだ。」






  「そうね。私もその意見と同じだわ。」