「バカ\\\\\\\」





   茜は俺と壁の間で





   上目使いをしながら言ってきた。






  
   「今、この状況でそんなこと言っちゃっていいわけ??」






   俺が少し口元をゆるませながら言うと






   「変態!!!!」




  
   って茜の中では力いっぱい俺を押してくる。






   「そんなんじゃ男には勝てないよ。
    もっとも他の男とこんな状況になった
    自体で俺のこと呼べよ??」







   「うん☆」






   「っで、結局俺の気持ちは分かったわけ??」






   「うん☆」





   「っそ。じゃ俺の気持ち、教えて??」





   「え??」






   「分かったんじゃないのかよ??」




   
   「分かったけど・・・・」




   疑われた俺だって少しショックだったし




   これくらいいいだろ??





   「分かったけど??何??」







   「恥ずかしい。」




  
   
   「じゃ。俺に言うのより恥ずかしいこと
    さえるのと、
    言うのどっちがいい??」