「ん?どうしたお前ら」



首を傾げる兄貴の膝に、今度は俺達が頭を乗せて寝転ぶ。



俺が左。恋が右。


何やってんだ、お前ら。なんてすぐに退かされるかもしれない。



昔から誰かに甘えるなんてことなかった俺達。


今までも、これからもきっとそんなことあるわけないと思ってた。



だけど。



兄貴が現れたから。


甘えてもいいんだ、と思える相手ができたから。



素直に甘えたいなんて言えない俺達。


これが俺達の精一杯で、不器用なりの甘え方。