「ダメだよ翔にぃ」


「そうそう、アイドルの頭殴っちゃダメ」




そうだ!そうだ!


もっと言ってやってくれ、双子。




「「見た目しか取り柄ないのに、頭まで馬鹿になったら救いようがないじゃない」」







…………。








「煌くん、雷くん。その足折って入院するのと」


「足を切断してサッカー辞めるの」



「「どっちがいい?」」






ニコッと満面な笑みで問いかけると、双子は「ヒッ…」と息を呑んだ。





「悪魔だ…悪魔がいる…」



「近寄っちゃダメだよ、呪われちゃうからっ」



「にぃ達なら本当にやりかねないからね」





おい、弟達。


俺達をなんだと思ってるんだよ。