さすがに車中泊は申し訳ないと、お母さんが2階の一部屋に布団を用意した。
「お祖母ちゃんの知り合いなんだから。さすがに失礼でしょう」
と、菜月を説得して。
言ってもそう広くはない古民家の一部、玄関の隣に構えたお店。
1階に店舗と奥の上がりがまちに2畳ほどの小さな和室。
その隣の障子を隔てて居間兼食卓。もちろんすべて和室だ。
玄関よりに板間の台所。
よくある昔ながらの民家。
2階は8畳2部屋。一部屋は物置きとベランダだ。
2階は普段、両親の寝室にしているけれど、そのうちの一部屋で両親が。わたしたちは一階のさらに奥の部屋で休むことになった。