「美味い美味い!!悪いな、姉ちゃん!!」
土手に座り込んで、菓子パンやら駄菓子をガツガツとほぼ噛まずにひと飲みする男。
5分もないうちに、全部完食してしまった。
「駄菓子屋だから、大してお腹は持たないと思いますけど…」
「とんでもない!!生き返ったぞ!!ありがとうな!?……って、えっ駄菓子屋…??」
「はあ、そうですが」
なんだろうと首をかしげる。
「……もしかして…婆ちゃん、菊さんところの??」
「…祖母をご存じなんですか???」
「お礼がてら、寄らせてもらってもいいかな」
「ああ、はい。でも、足がこれしか…」
自転車を指差すわたし。
「俺が漕ぎゃあいい話だろ」
「え"っ??」