「大丈夫っすよー」

マキヨはそう言って、愛香の肩をポンと優しくたたいた。

「結婚のあいさつ、うまく行くっすよー。

白川ちゃん、まじめで優しいから相手の両親に気に入ってもらえるっすよー」

そう言って励ますマキヨだが、愛香の表情は変わらなかった。

「あっ、そうだ。

サーティーワンでアイス食べましょうよー。

こう言う時は美味しいものを食べて、不安な気持ちを発散させるっすー」

マキヨの提案で、2人はサーティーワンへ足を向かわせることになった。

サーティーワンでアイスを買って店を後にすると、
「あの…」

愛香がようやく口を開いて、マキヨに声をかけてきた。

「んっ、どうかしたっすかー?」

マキヨが返事をすると、
「は…ま、マキヨちゃんはいつからお父さんのことを知ったんですか?」

愛香が聞いてきた。