愛香の口から思わず笑いがこぼれてしまった。

彼女が笑ってくれたことにホッとして、マキヨも声を出して一緒に笑った。

「さ、早く選ぶっすよー」

マキヨが再び服選びに取りかかったので、
「うん、早く選ぼう！」

愛香は張り切った。

「その調子っすよー、白川ちゃーん」

マキヨがそう言って愛香の肩をたたいてきたので、愛香はエヘヘと笑った。

時間をかけて選んだ服はＶネックのリネンシャツと小花柄のハイウエストプリントシフォンスカートだった。

「ありがとうございましたー」

店員に見送られながら、マキヨと愛香はユニクロを後にした。

「いやー、見つかってよかったっすねー」

そう言って愛香に声をかけたマキヨだったが、彼女は不安そうな顔をしていた。