チャイムが響きわたった。誰もが聞こえる大きさで。でもわたしは、聞こえなかった。

そのままわたしは学校の門を出て行った。
幽霊のように、何も考えず学校をでた。



わたしは、潤の何だったのかな?



『真子?』
声をかけたのは美雪お姉ちゃんだった。
買い物帰りだったのか、手に荷物を持っていた。


『真子、学校は?』
美雪お姉ちゃんはわたしの様子をみて、学校に電話した。
そして、早退することになった。