『潤・・・やめて!!』 わたしは、潤の手をひっぱた。 でも、潤は関係なしに振りほどく。 『きゃっ』 わたしは腕をすりむいてしまった。 それを見た洸一は、潤のつかんでいたむなぐらを振りほどき、潤をなぐった。 『潤、もう真子は渡せねぇ。』 洸一はわたしを連れて、学校へと向かった。 潤はわたしの方を見なかった。 ただ、下を見ていた。