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『なほちゃん、これあげる!』

「わぁぁ...!━━くんありがとう!」

『花言葉って知ってる??』

「なぁに?」

『この花言葉はねー

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「...ちゃん!な...ゃん!菜穂ちゃん!!」

『ん...?あ、マネージャーおはようございますー』

「おはようございますじゃないでしょ!!もう!」

さっきの夢の花言葉何だったんだろう...

マネージャーがまだ何かグチグチ言ってたけど耳に入ってこなかった

あっ、そういえば!!

『ねね!今日、お花届いてた??』

「あー、毎回来るやつね?」

えーっとー と探しはじめるマネージャー

今日はどんなお花かな〜

「あったあった!はい、これ」

『ありがとう!シロツメクサ??』

そういえば小さい時にシロツメクサで冠作ってもらったなぁー

....ん? 誰に...作ってもらったんだっけ...

「そうねー あ、そうだ、30分後に撮影で衣装持ってきたから着替えてね」

『はーい!』

「今日は伊織くんとよー あー羨ましいわ〜!」

伊織...あっ藤宮伊織さんかぁ〜

『藤宮さん人気凄いよね...!』

私のひとつ上で180くらいの身長でサラサラな黒髪、切れ長の瞳...

うちの学校でも女の子達が騒いでたっけな

電話が来た、と言ってマネージャーはここから出ていった

『よしっ、着替えよっかな』

今日の洋服も可愛いなぁ〜!ってテンション上がってる中服を脱ぐ

ガチャッ

『え!?』 「はっ!?」

誰かが入ってきて目が合う

『へ、変ッッんー!んー!!』

変態って叫ぼうとしたら咄嗟に手で口を抑えられる

まって、、息がくる..し..

相手の胸をドンドンと叩くと

「あ、ご、ごめ...ん....ってうわっ//」

ん?....あっ/////

『ちょ、ちょっと後ろ向いてて!!』

ささっと服を着る

『い、いいよ』

まさかの入ってきたのは藤宮さんだった...

「な..ちゃ...じゃなかった、えーっと...成橋さんだよね」

『はい...』

「本当ごめんっ!!」

深く頭を下げる藤宮さん

『え、頭上げてください!!私は大丈夫ですから!』

すると遠慮がちに頭を上げた

「ありがとう...あ、俺もう出るね!着替え途中だよね」

まだ話したいなぁ...暇だし

『あ、あの!!』

「え?」

『そうだ!クッキーあるんですけど、食べていきませんか...?』

クッキー作ってきたけど作りすぎたんだよねー

今回すっごく上手くできたし、食べてもらいたいなぁー

「すっごくうまく出来たんだね」

そう言ってククって笑う藤宮さん

『えっ、あ、も、もしかして...』

「口に出てたよ笑」

うわぁぁ恥ずかしい...

「んー!うっま!」

笑った顔可愛いなぁー って、私変態かっ!!

「昔からクッキー作るの上手かったよなぁ」

...?

『え?』

「え!?あ、い、いや、ん?どうした?」

いや、藤宮さんこそどうした?って言いたいけど...

「あ、そろそろ時間だね、行こっか」

『はい!』

藤宮さんって面白い人だなぁ〜