図星をつかれ慌ててしまった瞬間、すぐに気づいた。
これでは「そうです」と言っているようなものだと。
案の定海斗は、私を見て笑っている。
「やっぱりな。美弥って本当にわかりやすいよな」
「……うるさい」
苦し紛れに文句を言うことしか出来ない。
海斗は「クククッ」と笑いを押し殺しながら、沸いたお湯をポットに注ぎ始めた。
「最近やけにボーっとしているときがあるし、よくスマホを見ているからすぐにわかったよ。美弥、南さんとなにかあったんだろうなって」
すべて注ぎ終えポットの蓋を閉めると、海斗は私を見据え、急に「バカ」と罵ってきた。
「言ったよな? いつでも相談しろって。待っててやったのに、なのにどうしてお前から言ってこないんだよ」
「海斗……」
すると彼は呆れたように肩を落とした。
「みんなまだ仕事再開させる様子はないから時間ある。……聞いてやるから言ってみろよ。なにがあった?」
優しい声色に鼻の奥がツンとしてしまう。
昔から海斗には頼ってばかりだ。同い年なのに、お兄ちゃんみたいな存在で。そんな彼には嘘はつけないし、どんなことも話せてしまう。
「実は……」
私はずっと抱えていたモヤモヤをすべて海斗に打ち明けていった。
これでは「そうです」と言っているようなものだと。
案の定海斗は、私を見て笑っている。
「やっぱりな。美弥って本当にわかりやすいよな」
「……うるさい」
苦し紛れに文句を言うことしか出来ない。
海斗は「クククッ」と笑いを押し殺しながら、沸いたお湯をポットに注ぎ始めた。
「最近やけにボーっとしているときがあるし、よくスマホを見ているからすぐにわかったよ。美弥、南さんとなにかあったんだろうなって」
すべて注ぎ終えポットの蓋を閉めると、海斗は私を見据え、急に「バカ」と罵ってきた。
「言ったよな? いつでも相談しろって。待っててやったのに、なのにどうしてお前から言ってこないんだよ」
「海斗……」
すると彼は呆れたように肩を落とした。
「みんなまだ仕事再開させる様子はないから時間ある。……聞いてやるから言ってみろよ。なにがあった?」
優しい声色に鼻の奥がツンとしてしまう。
昔から海斗には頼ってばかりだ。同い年なのに、お兄ちゃんみたいな存在で。そんな彼には嘘はつけないし、どんなことも話せてしまう。
「実は……」
私はずっと抱えていたモヤモヤをすべて海斗に打ち明けていった。