南さんが最後に家に訪れてから一週間以上過ぎた。
十一月に入り、寒さも増してきている。
午後十五時の休憩時間。寒いからかみんなお茶のおかわりをしてくれて、お湯が足らなくなってしまった。
誰もいない事務所内にある給湯室で、お湯を沸かしている間、ボーっとガスの火を見つめてしまう。
仕事中は考えないようにしていたけれど、こうやってなにもせずひとりでいる時間は、必ずと言っていいほど南さんのことばかり考えていた。
「もう一週間……か」
ポツリと独り言を漏らしてしまい、おもむろにポケットから取り出したのはスマホ。
ラインアプリを起動させ、メッセージを表示するも、未読メッセージはナシ。
一週間、南さんから連絡は一度もなかった。
そもそも南さんとラインで連絡を取り合ったのは、デートに出掛ける前に一度だけ。
それ以降一度もしていない。家に訪れるのは連絡ナシにいつも突然だったし、連絡取らなくちゃいけない理由もなかったし。
けれど家に来てほしいときは、連絡がくるはず。そう思うと、毎日時間さえあればスマホを見てばかりだった。
十一月に入り、寒さも増してきている。
午後十五時の休憩時間。寒いからかみんなお茶のおかわりをしてくれて、お湯が足らなくなってしまった。
誰もいない事務所内にある給湯室で、お湯を沸かしている間、ボーっとガスの火を見つめてしまう。
仕事中は考えないようにしていたけれど、こうやってなにもせずひとりでいる時間は、必ずと言っていいほど南さんのことばかり考えていた。
「もう一週間……か」
ポツリと独り言を漏らしてしまい、おもむろにポケットから取り出したのはスマホ。
ラインアプリを起動させ、メッセージを表示するも、未読メッセージはナシ。
一週間、南さんから連絡は一度もなかった。
そもそも南さんとラインで連絡を取り合ったのは、デートに出掛ける前に一度だけ。
それ以降一度もしていない。家に訪れるのは連絡ナシにいつも突然だったし、連絡取らなくちゃいけない理由もなかったし。
けれど家に来てほしいときは、連絡がくるはず。そう思うと、毎日時間さえあればスマホを見てばかりだった。