南さんはギューギュー抱きしめてくるものだから、胸が苦しい。
「ありがとう、ミャー。仕事が大変でもミャーが家に来てくれるなら、頑張って乗り切れるよ」
なのに南さんの言葉が嬉しくて、唇を噛みしめてしまう。
なぜだろう。南さんに抱きしめられると胸が苦しいのに、それと同じくらい幸せを感じてしまう。
私……やっぱり南さんのことが好きなのかな? 彼の私に対する想いが本当に異性としてのものなのか、半信半疑だけれど……それでも私は――。
自分の気持ちなのにわからない。それはきっと彼の気持ちが、鮮明に見えないからかもしれない。
出口の見えない悩みの種をたくさん抱えたまま、彼に抱きしめられ続けていた。
「美弥ちゃん、お茶のおかわりもらってもいいかな?」
「はーい」
急須にお湯を……と思ったら、既にポットは空。
「ごめんなさい、お湯沸かしてきますね」
ポットを持って事務所へ戻っていく。
「ありがとう、ミャー。仕事が大変でもミャーが家に来てくれるなら、頑張って乗り切れるよ」
なのに南さんの言葉が嬉しくて、唇を噛みしめてしまう。
なぜだろう。南さんに抱きしめられると胸が苦しいのに、それと同じくらい幸せを感じてしまう。
私……やっぱり南さんのことが好きなのかな? 彼の私に対する想いが本当に異性としてのものなのか、半信半疑だけれど……それでも私は――。
自分の気持ちなのにわからない。それはきっと彼の気持ちが、鮮明に見えないからかもしれない。
出口の見えない悩みの種をたくさん抱えたまま、彼に抱きしめられ続けていた。
「美弥ちゃん、お茶のおかわりもらってもいいかな?」
「はーい」
急須にお湯を……と思ったら、既にポットは空。
「ごめんなさい、お湯沸かしてきますね」
ポットを持って事務所へ戻っていく。