「付き合ってくれてありがとな、帰りどっかで飯食ってく?」
「私、ラーメン食べたい!」
「オッケー!
彼女とだと、パンケーキとかサラダが多いから
がっつり系久しぶり」
「なんでそんないらない情報言うのさ!」
「だからこそ、お前の前だと素の俺でいられるんだろ」
「あのね、そういうことを他の女子の前で言ったら地獄に落ちるからね」
「なんだよそれ」
私の気持ちは
幼馴染だから好き
ではない
高尾だから好き
なんだ
「莉緒、ラーメン、家系でいい?
地下1階にあるみたい」
「うん!」
「あ、あとこれ
付き合ってくれたお礼」
きらっと光るチャーム
「お前、俺と一緒でアクセとかつけないし
けど、雑貨は凝ってるみたいだから、
それにつけてもらえれば」
ほら、なんでもかんでも
感謝、とか言って
プレゼントを渡しちゃいけないんだよ
でも、しょうがないな
私にだからね
そんなことしていいの
彼女のプレゼントを一緒に探すのも
そのお礼をもらうのも
一緒にラーメンを食べるのも
私だけだから
「チャーム、ありがとう」