きゅーーーーー…。

 



「実楽?」



「………離したく、ない」




カァーと耳まで真っ赤になりながらも、それだけ絞り出した。




その後のことは、ほとんど覚えてなくて。


ただ、湊が学校にいる時以上に優しくて、凄く楽しかったことだけは記憶に残ってる。