「ん?」

目の前にいる2人-あたしの親-は、首をかしげた。

「あ、何でも、ない、です。」

片言。
日本語なのに、緊張しすぎて、片言になっていた。

「不思議な子ね、あなた。」

幼い頃の母、碧子は、クスクスと笑っている。

「見慣れない顔だから、転校生?ねぇ、そうじゃない?」

迫られる。
顔、近いです。
お母……………碧子さん。

「まぁ、そんなところ…‥…ですね。」