あたしは学校に着くと、職員室に行かされた。

先生も、あたしには見覚えが無いらしいが、まぁ、2人と同じクラスに連れてかれた。

「おふたりさーん。」

何故かずっと一緒にいる(未来の)両親に声をかけた。

「あら、葵ちゃん。」

碧子さんが、振り返った。
やっぱり、何十年も経っても、面影はあるなぁ。

「やっぱり、転校生だったのか。」

お父さんは、フッと、笑い始めた。

「何よ、神原さん。」

「ぷっ!」