「分かった。おまえを信じてやる」
や・・・
や・・・・・・
やったあああああああああああ!!!
「えっ!?ってことは・・・私を好きになるかも、ってこと!!?」
「ちげーよ」
「あ、え、うぅ・・・はい・・・」
みかは拳銃を上着の内側にしまった。
「まあ幸い、いつまでに殺せっつー指令は出てないからな。命を狙うやつがほかに現れたら、当分は俺が返り討ちにしてやるよ」
「・・・・・・っ!!」
きゃーーー!!みか、かっこいい!!
『返り討ちにしてやるよ』だって!!
王子様みた〜〜〜い!!!
「まあせいぜい、俺を“好きにならせて”みなよ。お嬢様?」
挑戦的な目で笑うみか。
「・・・・・・絶対、好きになるよ!!!」
「ははっ。分かったよ」
窓からのぞく月が、私たちを優しく照らしていた。