みかはいつもの調子で言う。
「おおかた、柏崎様に変装し成りすました者でしょうね」
「な・・・なんでそんなこと・・・・・・」
「お嬢様を殺すためですよ」
「・・・・・・え・・・」
待って待って。
頭がついていかない。
なになに?どういうこと??
結局あの人はだれなの?
あのあとどうなったの??
・・・なんで私のことをみんなそんなに殺したいの?
・・・・・・あっ!!
まさか私の肉を食べると・・・・・・不老不死になれるとか!?
もしくは、実は私がものすごく珍しい体質で、研究機関で解剖するため・・・とか!!?
最終的には人体模型になっちゃうのかな!!??
「いやあああああ!!展示しちゃだめ!!恥ずかしいいいいい!!!」
「あ〜〜〜うっせぇ!!なんの話だあほ!!」
あ。
みかの執事モードが解けた。
「だ、だってぇ・・・それくらいしか理由が思いつかないんだもん・・・・・・」
「なんの話かさっぱり分からんが、すごい想像力だなおまえ」
「えっ、そうかな〜?えへへ」
「褒めてねーよ」
気付くと手の震えが治まり、カップを持てた。
ゴクリと一口飲むと、ほわんと優しい温かさが体中に染み渡る。
「はぁ〜あ・・・おいしー」
「毒が入ってるとかは疑わねぇんだな・・・・・・」
「ん?なにか言った?」
「なんも」
ゴホン、とみかは咳払いをした。
「さて、よく聞けよ。ここからは真面目な話だ」