「あのっ!」





すると、私の右肩を掴まれてさっき聞こえた声が聞こえる。




後ろを向くと、さっきの男子高校生だ。





「これ、そこで落としましたよ」





と、私のハンカチを手に持っている。





さっき切符を出したとき一緒に落ちたんだろう。





「あ、ありがとうございます。」





顔を下に向けて私はハンカチを受け取った。





そこでも、フワッと心地の良い匂いがする。





ああ、好きだな。





「え?!」





驚いた顔で彼は私を見た。





え?!