そして突然の雨に傘を持ってきていないことに気づいた

どうするか思案していると





「傘を持ってますか」
彼に心配そうな目で見つめられ

「持ってないです」
今日は天気予報見忘れたと考えながら答えた



「一緒に傘に入りましょう」

有無を言わさない口調で言われ

息が止まりそうになった

「でも私3つ先の駅が最寄り駅なのですが」

「それなのに僕を追いかけてきてくれたのですか!?お礼に家まで送っていきますよ」

「ありがとうございます」

踊り出したくなるような気持ちだ

彼と一緒の傘に入れるなんて

しかも家まで送ってくれる

まるで夢のようだ