「おはよう。緋萌ちゃん」 「遅いよ!波留」 私と波留人は幼馴染み。 5歳の時、波留人が隣に引っ越して来てから12年。 ほとんど毎日一緒に過ごしてきた。 あの日、波留人が引っ越して来た時から私は波留人が好き。 少しでも波留人に好きになってもらいたくてオシャレしてきたし。 褒められたくて勉強も頑張ってきた。 でも素直になれない私は結局波留人の前では全然可愛くなれない―