俺たちは家に手を繋いで帰った。


なんだかんだ言って、両想いだったらしいな。


俺はあんまし女遊びはしない。


だから、今のところ…。


彼女を作ったことなんてなかった。


陽菜もだ。


陽菜は夜遅くまで働いているおばさんと陽菜と俺の夕食を作っている。


たまには手伝うか。


陽菜のエプロンが乱れてたので直そうと思ったら…指が当たってくすぐったかったのか陽菜がもぞもぞしていた。


「ちょっ!?くすぐったいよ~。」


「エプロンを直してただけだろ?我慢しろよ。それとも、もっと触ってほしかった?」


「うっ。うるさい!…そんなことないもん!」

「ふっ。うける。」


「もぉ~。」


「で? 何作ってんの?」


「ハンバーグだよ♪好きでしょ?」


「あー、好きだよ。陽菜の方が好きだけど。」
陽菜の顔を見ると真っ赤になっていた。


「もう、からかわないでよ。」


「だって、可愛いから。つい。
これ、ハンバーグに使うのか?」
生クリームなどが出てたから聞いてみた。


「あー、それは使わないよ。
明日、お母さんの誕生日だから、
ケーキ作ろうと思って。」


「へー。そっか、おばさんの誕生日だな。
俺も手伝う。」


「いいの!?
今、ハンバーグは作り終わったから、
食べてから作ろ!」


「おう。」


「「いただきまーす!!」


「ウマッ。陽菜って料理うまいよな。」


「そんなことないって。どっちかと言うとケーキより、こっちの方が作れるけど。
蓮はケーキ作りうまいもんね♪」
そうかな?


「ま、少なくても陽菜よりはうまいな。」


「ひどーい。その通りですよーだ。」
いつもより楽しく会話できたような。


「「ご馳走様でした。」」


「うまかったー!」


「ありがとう。」


「じゃあ、ケーキ作るか。」


「うん!」