その甘い声を耳元で囁かれたあたしはもうめちゃくちゃだった。

テンパってどうでもいいことをぺちゃくちゃ喋っては、
「行こう。ご飯食べるんでしょ。」

呆気にとられていた盈が
「あ、あぁ…。」

と返事するのを待たないくらいの勢いで、あたしは盈の手を握って後ろを振り替える事もなく、ズンズンと体育館をあとにした。

あたしは学園内にあるいくつかのカフェテリアの中から、一番近い所を選び入って、角の席に座った。


その瞬間目を疑った。