はあ~。

体育館に大きなため息をもらす。


生徒会長の仕事も疲れるもんだ。


こんな忙しいのに、あいつは一体どこにいるんだろう?


あいつというのは先月あたしを勝手に生徒会長に推薦し、その後役員でもないくせに生徒会室に入り浸っては、たまーーに暇潰しのように仕事を奪ってはこなしていく、新城蓮(シンジョウ レン)のこと。


生徒会の気まぐれお助け屋といったところか。


こうゆう忙しいときには、推薦したことを恨んだりもするが、実際はすごく感謝していたりする。だって、新城蓮がいなかったら生徒会長なんてできなかったし、すごいやりがいをかんじてて、楽しいもん。


あたしが当選したのはきっと新城蓮のファンの子があたしが当選したらきっと新城蓮も前に出てしゃべる事があると思って入れたのと、学園トップの成績を誇る新城蓮が書いた原稿を読んだおかげだ。


あたしはあたしなりに噛まないよう頑張ったんだけど。