「君、1人なの?可愛いね」
「俺らと遊ばねぇ?」
金髪2人に突如絡まれる悲劇に見舞われた。
「い、いや、けっこうです」
金髪なんかに免疫もない私はそれだけでも困る。
たとえここで絡まれてなかっても、目に入っただけでもものすごく嫌なんだけど。
しかし、
「そんなこと言わずにさぁ、ね?」
なんて言ってしつこいし体に触ってくるし、もう最悪。
視界にすら嫌なのにこんなことされるなんて!
「ね、行こう」
男の力に叶うことはなく、無理やり引っ張られて行く私。
この状況はかなりやばい、冗談とかなしでほんとに危険なんじゃ…。
政略結婚の代わりに死んじゃうパターン?
「大人しくしててね…」
もう私このまま死ぬのかしら…睡眠薬でも飲まされたのか、意識が遠のいていくのが分かる。
こんな目に遭うなんて…。
「…お前ら何してんの?…」
遠くでそんな声が聞こえたような気がした。