「1人暮らしなの?」




さっきトイレを貸してもらった時に見た感じでは他に誰もいなさそう。




「1人暮しだけど?」




高校生で1人で住んでるってなんか驚きな話。




「あ、そういや高校生?」




高校生前提で喋ってたけど聞いてなかった。




「高2。光鈴は?」




「おんなじ」




私と同じ高校生なのに、もう一人暮らししてるなんてすごい。





なんて色々話していたら夜中の3時になっていた。




「あ!そうだ、私泊まるところがなかったんだった…」




喋ってて忘れてたけど野宿のピンチだったんだよね。




「ここ泊まればいいじゃん」




え?




「ここに?いいの?」




全然いいよ、と言ってくれた桐崎くんは、なんていい人なんでしょうか!




ということでありがたく泊まらせてもらうことに。





「風呂入る?」





「うん、入る」





あー、でも服持ってないや。どうしようかな。




「服くらい俺の貸すから気にすんな

「シャンプーとか自由に使ってくれたらいいから。はい、服とタオル」





彼のものだと思われるジャージとバスタオルを受け取ってお風呂に入った。