そう言ってその子たちの足を掴んだ


「なっ...」


取り巻きの子も高宮さんも驚愕する中、

愛桜ちゃんはふとこっちを見て思い付いたように言った



「あっ!!今の受けとけば私蹴っても正当防衛になってた!?」



あーあ、やっちゃったぁ、という愛桜ちゃん

あたしは安堵の息を零した



「まあ、いいや。で?」

「な、なによ。」

「なんであんたはそんなに璃咲を嫌ってるの?」

「まさか、あんた知らないの?そいつ、私の彼氏と寝たのよ?」

「うーんとっ、それで?」

「それで、じゃないでしょ?だから、嫌いなの」

「私、そういう恋愛のいざこざに興味なんてないけど

璃咲のことを悪く言うのは許さないよ?」

「だったらなに?」

「んー、それだけ。私の大切な親友を傷付けるなって話♪」



愛桜ちゃんはにっこり笑って言った

そして、あたしの所に歩いて来たけどピタリと止まった



「愛桜ちゃん?」

「あ、あと。それに関しては璃咲だけが悪いわけじゃないと思うよ?」

「なんでよ」

「だって、お互い同意の上でしてる訳だし、

それに璃咲は彼女いた事知らなかったみたいだし」

「そんなの嘘に決まってるわ!」

「私は、璃咲を信じてる。

それに、そんな動揺するってことは

あなた彼氏信じれてないってことじゃないの?」

「違う!」

「煩いなぁ...。図星だからって騒がないでよ。」