「川崎さんなんかと一緒にいないで私たちとしゃべらない?」

「川崎さん"なんか"ねぇ...、いいよ、しゃべろっか?」




そう言って愛桜ちゃんは立ち上がった

それを見て高宮さんたちは満足そうに歩いていく

だけど、愛桜ちゃんはそこから動かなかった




「ちょっと、如月さん?」

「ん、どうかした?」

「早く行かないと、おしゃべりの時間が減るよ?」

「えぇ!?ここでも良いでしょう?」

「それはダメだよ」




取り巻きの子が口を開いた

気が付けばしゃべってるけど、みんな愛桜ちゃんたちを見ていた




「どうして?人前じゃできない話なの?ただしゃべるだけでしょ?」

「っち、違うわよ!しゃべるだけに決まってるじゃない!」

「じゃあ、ここで良くない?めんどくさいんだけど」

「分かったわ。なら、川崎さん教室から出てくれない?」

「どうして璃咲が出なきゃ行けないの?璃咲はこのクラスに在籍してるんだよ?」

「あぁ、もう....!鬱陶しい!黙れブス!」



高宮さんがそう叫んだとき、取り巻きの子が蹴ってきた


その子たちはレディースに入っている、らしい

というのを聞いたことがあるあたしはすごく焦った



「っみおちゃん!」



慌てて叫んだけど愛桜ちゃんは気にしてないみたいだった

その子たちに対して一言吐いた



「遅いよ」