連れられるまま星見穂乃華の家に来てしまった。




「エレ~ただいまぁ~」


「姉さんどうし……リュリシュト様?」



エレという人は知らなかったのか吃驚している。


「私の従妹の―――――」

「エレアドールです。」


「リュリシュトです。以後お見知りおきを。」


話を聞くところ彼女らは予言者の一族で、闇の動きを専門としているらしい。


「王女様、忠告です。」

エレアドールは間を置き続ける


「いずれ闇は膨大な力を持ち、神々が愛した地を襲う。」


「その時治める力を持つのは貴女だと思っています」

「シェルミティア王女様ではなく、貴女だと。」


「親しい者を亡くすかもしれません。いずれ来る戴冠式までに覚悟を決めていただきたいのです。」


「私達が言いたいことは、それだけです。従姉がご迷惑をおかけしました。」



「わかりました。覚悟は出来てます。」


「また来ますね」



そう言い残し私は星見家をあとにした