「おねーちゃーん、居るー?」


妹・フェアルが部屋に入ってくる。

「フェアル、どうしたの。」

「あーそーぼ」

「いいよ」

「やったぁ!じゃあさ、東屋で紅茶のも!」

「わかった。先に行ってて。」

「はぁーい」

ふー、と、読んでいた本を閉じて、立ち上がる。

「奇跡の出会い、か」

「きせき」

「きせきって……ナニ?」

「あ、行かなきゃ…」

少し小走りで行く。







「あのこがリュリシュト、か……………。」