真司side


『まじで……?』


愛海の言葉に何故かショックを受けるオレ


「えっなんであんたそんな驚いた顔してんの」

『いっいや別になんでもねぇ』

「ふーん」


やんさんがなんかの説明をしている間オレの頭の中はずっと愛海の好きな人いる発言がぐるぐると回っていた












バシッ

静かな教室に何かを叩く音が響いた

「ちょっと、いい加減しっかりしろよ
次美術、移動だぞ」

『っって!!なにすんだ!』

「はぁ!?あんた朝からずっと寝てて配布物とかも私が全部回してたんですが??」


どうやらオレは考えながら寝てしまったみたいだ


『まじか……助かったわ……』


同じ教科を選択しているオレ達はその準備をしながら会話を進めた


『そう言えば、やんさんなんの話してたん?』

「あー、赤城祭の話の説明してた」

『あーそっか、そんな時期だもんな』