「おーい、愛海?愛海聞いてるかー??」


………ん?


考え過ぎて喋りかけてくれてた真司に気付かなかった


『や、すまん………。
悪いけど全然聞いてなかったわ……』

「ったく、人の話を聞かねーからテメーはモテねーんだろーが。
折角中学んときから痩せて可愛くなったのによ。」


呆れてなんも言えねぇぜ。みたいな顔でこっちを見てくる真司


てか……は?私が可愛い??


『お前、とうとう目まで腐ったのかよ…』


私が可愛いとか有り得ない
私が可愛かったらゴリラは天使レベルだよ


「えっ、愛海可愛いよ!?この前告られてたじゃん!!てゆーか中学んときから痩せたって事は中学んとき太ってたの!?」


海羅がウソでしょ!!?って顔でズイッと寄ってくる


「そーそ、コイツ中学んとき太ってたの
学校1デブだったレベル」

「ほんと!!?」

『まーね、てか私告られた覚えが無い
もうやんさん来るんじゃないの?』

「うわっ!ほんとだ!!
じゃあ愛海!!また後からだよ!!!」

『ハイハイ』

焦った様に飛んでいく様はまるで兎で誰が見ても可愛い

ちなみに"やんさん"てのはうちのクラスの担任

「はぁぁぁぁぁぁ海羅ってほんと可愛いよな」

『何分かりきった事言ってんの
当たり前じゃん。
今度は自分から告るんでしょ?
さっさと告んなよね、取られてもしらんぞ』


そしてさっさと振られて諦めろ

なんて思ってしまう私はつくづく最低だな…