「ん…?」 久しぶりに見る妹の寝顔を眺めていると、 服の隙間から、奇妙な傷跡が見えた。 胸元に1cmほどの縫いあと。 妹はとくに大きな病気をしたこともないし、 怪我をしたとも聞いてない。 まさか…? スピーカーの言葉が頭に反芻する。 『マイクロチップを埋めた』