両親が死んで屋敷も盗賊団も仲間も、養父引きいる盗賊団《紅蠍》No.2だった男…に掻っ攫れたのは俺が捨て子だったせいだと思っている。


《紅蠍》団の主な仕事場が街道沿いの砦跡を中心に隊商から通行税と称して荷物の二割を掠め取っていたのは先代の話。