ぱたぱたと闇猫のアイボリーが小さな羽根音を響かせて俺の足元にうずくまる。


『理想的な侵入経路は二つ…。


一つは西側上空から中庭までの夜の空中散歩コース。


二つ目は北側の塀から少し南下した銀杏の木経由、屋根の上こそこそ盗っ人コース。