その日から妄想は止まらなくなった。

「玉紀君!おはよー」

「おはよっ」

「玉紀君ってさ兄弟とかいるの?」

「いないよ。てかさ玉紀君って呼び方やめない?朔で良いんだけど。」

えっ?私が朔って呼んでいい時がくるなんて...

「分かった!じゃあさ私のこと萌花って呼んで。」

「分かったよ。萌花」

名前で呼び合うなんてカレカノみたいじゃん!

「はっ!」

我に返った。