だって本当にそう見えるんだもん。



「だよな~ちっとも行ってないよな。」


「そうだよぉ!来てないよ。ちゃんとおいでよ?」


「ヘイヘイ…」





そういって、短くなったタバコをポイ捨てするとギュッと踏み付ける。


タバコと香水の香のせいだろうか?


私は頭がクラクラしてきた。



運転側から、聞き慣れない男性の声がする。



「カズキ!お前ばっかりズリィ~ぞ!
紹介しろや。」


覗き込むとそこには、茶髪で細身のカズキより、うんと大人の男が笑顔でこちらにはなしかけて着た。