黒い車の助手席の窓が静に開いた。


 ちょっ…!マジかい!


私は、内心ドキドキしながら車を絶対見ないように、まっすぐ歩く。





「ねぇ。どこ行くの?」

    無視よ、無視。



「ねぇ!無視すんなって!」



私は、それだけで恐くなり小走りに。

しかし、車はついて来る。





どうしょう…恐い





「舞ちゃああん!俺だって!カズキだってば!」




へっ?……どなたですか?(涙)







声の方向を見るとそれは、



追い掛けてきた、車からだった。