たどり着いたそこは…

  光の海だった…





爆音とテイルランプが
無数に動き回っている。





「なんですか?ここ!」


興奮気味にユキが叫ぶ。




「海は海なんだけどな。
夜な夜な、俺ら見たいな暇人が集まるみたいだな。」



運転席のから声がした。


シュンさんはスピードを落とす。


バイクやトラック、沢山の爆音…



私はこの景色に、興奮を押さえきれなかった。




「なっ?面白いべ?」


シュンさんは楽しそうに話している。


「うん!もう!最高!」


ユキのテンションも上がってるようだ。






「ただな、ドアは絶対開けるなよ?
脅しじゃないけどよ。
危ないからな。
まあ、俺やシュンさんや、カズキいるから、
平気だけどな。」


そう言った平田の顔は少し自慢げに見えた。




「わかった!平田何かあったら頼むね。」


「おぅ!任せろ!」




ユキに言われたせいか、わからないけど、平田が少しにやけて見える。





私達はゆっくりと、この光の海に飲み込まれて、一部となっていったんだ・・