「こんにちは?でもないか。お久しぶりですね。シュンさん。」



会うのは二回目だが、やはり感じの良い人だなと勝手に納得していた。



「えっと…。こっちは友達のユキです。」




恥ずかしそうに頭を軽く下げるユキ。

「よろしくです。」


「こちらこそ。俺は、シュン。まあ、こいつらの、兄貴みたいなもんだな。
特にカズキがな…」



そう笑いながらタバコに火をつける。

立ち込める車内の空気に、噎せそうなる。

その様子を見ていたのか、カズキは助手席の窓を開けてくれた。




「うし!どこか行きたい場所ないか?」



平田がいきなりくりだす。



「私、湖が見てみたい!行った事ないから。」



ユキが直ぐさま反応したのだ。

尽かさず平田が


「湖かぁ…夜遅く走ると
100キロババァが出るらしいぞ?なっ?カズキ」



平田が後ろの席からひょいと身をのり出し、カズキを見た。