部屋へ戻ると、乱暴に荷物をほうり込む。

制服からゆったりとした、部屋着に着替えて、ベットへダイブ。

私は、迷っていた。

松岡を失っても大丈夫かと、自問自答の繰り返し。


松岡は選べない…だけど。


それ以上にカズキを、失いたくはない。

どうしたらいいの?




私の気持ちを聞きたがる様に、再び松岡から、携帯が来た。




鳴り止まぬ携帯…



ドキドキしながら私は携帯にでた。



「舞です。」

「お?舞?
久しぶりだな~。
元気にしてた?」

「うん。今修学旅行から帰ってきたの。」

「そっかぁ。たのしかったか?」




楽しかった?


その言葉に思わず無言になってしまった。




「なんだ?どうした?何かあったのか?俺聞くから…言って?」



言うしかないか…

私は、カズキの事をすっかり話した。