♪~

着メロが、車内で鳴り響く。

私は出ようか悩んでいた。


いつまでも、避けているというか、連絡をしない私にきっと、松岡は、痺れを切らしたのだろうなぁ。

ためらいがちに、通話のボタンに指が触れたと同時に、着メロが止んだ。


私…なにやってんだろ。



カズキじゃなきゃ駄目なはずなのに…。

またカズキが、私の前から消えてしまうのではないだろうか?

そんな不安がよぎる…。

一人になるのが嫌で、また松岡を手元に引き止めていたい、ズルイ私がそこにいた。


いい加減…やばいよね…。