カズキはゆっくりと私を抱き寄せる。



「もう少ししたら送って行くから。
もうしばらく
このまま…」

「うん…」

彼氏とはいえ…

久しぶり過ぎて…

凄い照れるんですけど…




「もっと早い時間なら、
脱がせてしまうんだけどな…」

「…!?」

「駄目だ…なやっぱり…
我慢できると思ったんだけどな…」



舞の黒いまつげがほほに影を落としている。

ピンク色の唇はまるで、カズキのキスをまってるかのように微かに開いていた。



「カズキ…?」

「もう、だめだ」

うめくように言い、そのまま押し倒した。

「帰ってくるよ…?」


カズキは舞の手をとり、手の平にキスをしてから、唇をふさいだ。

両手で舞のブラウスをゆっくりつかんでスカートから引き抜き、肩から外して床へほうり込む。

私は、カズキのたくましい胸にみとれていた。


身体中に、降りそそぐキスのシャワー。


私は唇を噛んで甘い声を、押し殺す。




な…んか



とろけそう…
って

こういう感じ…?


触られた所から熱をもって…


身体の中からも
熱くなって





「…はぁ…はぁ」



カズキに触れてる感覚しかわらなくなって


「…んっんっ」


もっとカズキを…





もっと…



「…離れたくないよ」




もっと…






-ガタ!ガタ!





「…帰ってきたようだな」

えええええッ!!!


それって…やばくない?