今回は…カズキの一言で大人しく引き下がった、佳子だけど…。
このまま黙って…
引き下がるとは…
私としては考えられなかった。
あの、執念深い佳子からの、更にきつい仕打ちは近い未来の出来事となるんだけどね…。
そんな未来が、待っているなんて知らずに修学旅行前日に時間は流れていった。
今は修学旅行って、浮かれていられるけれど…
これが終わればすぐに、受験モード。
そして…卒業…
私は、またカズキと離れ場慣れになる不安と、将来の事を決めれずにいる、苛立ちが少しづつ私に重くのしかってきた。
授業が終わると、カズキは私を教室迄迎えに来てくれて、そして私達は家に帰る…
これがいつもの日課だった。
「舞~帰るぞ?」
「うん。」
慌てて、机から勉強道具を、紺色のくたびれたスクール鞄へと押し込む。
「またね!フミ、ユキ!明日楽しみだね?」
「「うん。また明日ね」」
二人の声を背中に浴びながら、小走りでカズキの元へと駆け寄る。
「お待たせ!」
「慌てなくてもいいんだからな?」
「うん。大丈夫だよ♪」
そう言って見上げた時、カズキの右目がなんだか赤いのに気が付いた。
「右…目。赤いけど…?
大丈夫?」
「…ん。これな…。
最近ずっと痛いんだ」
このまま黙って…
引き下がるとは…
私としては考えられなかった。
あの、執念深い佳子からの、更にきつい仕打ちは近い未来の出来事となるんだけどね…。
そんな未来が、待っているなんて知らずに修学旅行前日に時間は流れていった。
今は修学旅行って、浮かれていられるけれど…
これが終わればすぐに、受験モード。
そして…卒業…
私は、またカズキと離れ場慣れになる不安と、将来の事を決めれずにいる、苛立ちが少しづつ私に重くのしかってきた。
授業が終わると、カズキは私を教室迄迎えに来てくれて、そして私達は家に帰る…
これがいつもの日課だった。
「舞~帰るぞ?」
「うん。」
慌てて、机から勉強道具を、紺色のくたびれたスクール鞄へと押し込む。
「またね!フミ、ユキ!明日楽しみだね?」
「「うん。また明日ね」」
二人の声を背中に浴びながら、小走りでカズキの元へと駆け寄る。
「お待たせ!」
「慌てなくてもいいんだからな?」
「うん。大丈夫だよ♪」
そう言って見上げた時、カズキの右目がなんだか赤いのに気が付いた。
「右…目。赤いけど…?
大丈夫?」
「…ん。これな…。
最近ずっと痛いんだ」