夏休みも後残り3日となってしまった。




顔の部分で目の辺りが特に酷く、秋茄子が美味しく実っているかのような、アザが右瞼にでかでかと残っている。



鏡を見ては、大きくため息ばかり。


「眼帯つけなきゃ…」


ため息の理由は、それだけじゃないんだけどね。


そう、カズキの事だ。


カズキとは、あの日以来で、一切連絡がない。



私から…連絡をする勇気も何もなく、ただ、傷つくのが怖いだけで…

何も私からは行動が出来ないでいたのだった。



私は、どうしたいんだろう…?


別れたいの?



小さく頭に浮かんでは、
すぐに振り払う。


私は…私は…





♪♪♪♪

沈黙を破るように、携帯が鳴り響く。