「なな。チビは携帯とかないの?」




ポケットから携帯を取り出す。





「……はい?そんなもんあるわけないじゃん」





 親が許してくれるわけないよ。




「そっかぁ」


そういうとカズキは、立ちあがり、再び携帯をズボンの後ろポケットへ戻した。





「じゃあな!」


そう言って、私が今来た方向へと歩いていった。


あれは…。



一体なんだったんだろ…?